第73回正倉院展-不滅の宝と美しい庭を愉しむ-〔奈良県/奈良市〕

第73回正倉院展-不滅の宝と美しい庭を愉しむ-〔奈良県/奈良市〕

2021年11月7日

平成20年(2008年)に初めて行って以来、わが家では毎年の恒例行事となった正倉院展も今年で14回目。

昨年より時間指定の予約制となり、チケットを取るのに緊張感はあるものの、当日は随分見やすくなりました。今後もこの方式で続けて欲しいものです。

9月10月となかなかハードな日々の積み重ねでお疲れの朝、なかなかパシッと起きることができず8時5分ごろようやく出発。慌てず急いでチャキチャキ走り、8:45に氷室神社駐車場に到着。この駐車場は奈良国立博物館の目の前で本当にありがたいです。

毎年秋に開催される正倉院展の公式ホームページです。正倉院展の見どころや宝物の魅力、展覧会の開催概要、チケット情報、展示の見どころ、出陳宝物、アクセス情報、過去の…
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氷室神社駐車場↓

観覧へ

奈良国立博物館の様子。
すでに人も鹿もわらわらと…
鹿2頭。
眺める分にはカワイイ鹿です…
博物館入り口からの行列。
うわー、並んでるわー(^^;

今日はほぼ9時に開場ですか。昨年は10分くらい早く開けてくれていたようですが… 入館するまでにさらに10分ほどかかりました。

音声ガイド(600円)を借りて、ゆっくりと聞きながら巡ります。(今はスマホにダウンロードして聞くバージョンもあるそうです)

毎年秋に開催される正倉院展の公式ホームページです。過去の展覧会の概要をアーカイブで紹介しています。
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今回、特に好きだったのは

螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)
瑪瑙坏(めのうのつき)
刀子(とうす)2点
白銅柄香炉(はくどうのえごうろ)
漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)

すべての展示品がいつもながら「宝物」の名にふさわしく、素晴らしい「技」の数々に感服するばかりでした。

「書」も全くわからないながらも、その丁寧な筆遣いに「国家事業」と呼ばれるのもさもありなん、という感じでした。今回はまだNHK「日曜美術館」を見ていないので、番組を見るのも楽しみです。

「庭園と茶室の再生」クラウドファンディング

正倉院展を見終わって外に出ると、庭園が美しい姿。

庭園。
真逆光ですが、雲のお陰? なぜか綺麗に撮れました
庭園,右側の様子。
青空も綺麗です
庭園と茶室再生のクラウドファンディングポスター。
「庭園と茶室の再生にご支援を」のポスターが… 私には「みらい飯いけだ」でお馴染のREADYFORです。ミャンマーの支援などにも小額ながら参加しました。

クラウドファンディング開始を記念して庭園を無料開放中とのこと。いつもは和服姿でお茶を出している人を横目に帰るところですが、無料ということでお邪魔してみることに(笑)

下部がこぶだらけになっている巨木。
うわー、すごい巨木!
池と紅葉、向こう岸に茶室、青空。
インスタ映えしそうな写真(笑)
苔むした橋。
残念ながらこの橋を渡ることはできません。苔が綺麗だもんね
池に落ちた木の実で波紋が出来る様子。
木の実が池にぽちょーん、ぽちょーん、と落ちて波紋が広がります。別世界や…
池に茶室、池への写り込み。
写り込みが美しい
池に茶室、広角で。
引いた絵もどうぞ
木枠で囲まれた幼木たち。
挿し木で保存活動されている大切な樹木たち
立派な大木。
綺麗な立ち姿です
土に埋められた「奈良の八重桜」金属プレート。
「奈良の八重桜」
「奈良の八重桜」の木。
もう紅葉も終りほぼ葉っぱも落ちています
「奈良の八重桜」の解説プレート。
伊勢大輔の歌で有名だそうです。大正時代に東大寺知足院の裏山で発見され、天然記念物に指定される。この桜は奈良ゾンタクラブから寄贈され、この1本からの花枝を皇室に献上した、折りしも伊勢大輔が歌った千年目のこと、と書かれています。
「奈良の八重桜」プレートとともに。真っ青な空。
その姿、いかがでしょうか
茶室横の南天。赤い実がたくさん。
千両、万両、七竃(ななかまど)、南天、どれ? な世界ですが、赤い実がきれいです
豆のような実が生る木。
花札を思い出しました
茶室の高い位置にある窓を覗く女性。
茶室を覗く人
茶室を全体で。
老朽化のスピードが速く、補修が追いつかないそうです
茶室の潜り戸部分。
どんな気持ちでこの戸をくぐるのでしょうか
池の辺で横に広がる紅葉。
見事な紅葉です
斜めにずらされて配置する木の橋。
「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を思い出しました
東京国立博物館-トーハク-の公式サイトです。展示・催し物の情報や来館案内、名品ギャラリーなどをご覧いただけます。
www.tnm.jp
敷石の上に散らばる黄色い落ち葉。
ランダムに敷かれたように見える石も計算されているのでしょうか、落ち葉とのアンサンブルです
茶室、別の角度で。
佇まいが静かです

見る事が出来てラッキーでした。正倉院展の来館者数が2019年度には27万7千人だったのが2020年度には3万6千人と、約8分の1になっているそうです。毎回あんなに人多いのに…!?

庭園整備計画に約5,000万円の予算が必要で、うちクラウドファンディングで目標額が1,500万円。最低金額が5,000円からみたいで、私のおこずかい的にはちょっと勇気が必要な金額ですね…(^^;

正倉院展ガチャ(アクリルキーホルダー)

正倉院グッズの販促看板。
販促のパネルボードも綺麗です
正倉院展アクリルキーホルダーのガチャ。
珍しく相棒がこのガチャに気を引かれたご様子…
出てきたガチャを差し出す手。
らでんしたんの…「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」今回出品のが出ました。良かったね(笑)
アクリルキーホルダー本体。
私のは「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんごげんびわ)」でした。ええやん(^^)
車のフロントガラスに落ち葉や木のみが積る様子。
駐車場に戻ったら、ワイパーの上に落ち葉が積ってた… 木陰がいいかと思ってたけど想定外(笑)
ワイパーの上に積る黄色い葉っぱと木の実。
ありゃ〜、どんぐりもいっぱい乗ってるよ(笑) 無視してこのまま走ります(^^;;
朱雀門と青い空、白い雲。
信号待ちでちょうど朱雀門(平城宮跡)の前に止まりました。ブルーインパルスを見にきた日のことを思い出します。

10:40ごろ奈良出発。11:30くらいには池田に帰れそうです。この後は逸翁美術館編へ続きます。

老舗洋食の名店「グリル・ナナ」から逸翁美術館「鈴木華邨展」へ-行って良かった-〔大阪府/池田市〕
グリル・ナナ 2023.5.6 追記グリル・ナナさんは2023年5月28日で閉店されるそうです。残念です…2023.5.21 追記グリル・ナナさん、5月28日ま…
jiro.garden

帰ってから気付いたのですが、音声ガイドを返却する際に、音声ガイドと共に首にかけていた単眼鏡も一緒に返却箱へ入れてしまったようです。電話で問い合わせたら、無事保管されていたようで、着払いで送っていただくことになりました。反省。

正倉院展などにはちょうどいい拡大率と思います。すこし離れていても見ることができるので大変便利です。赤、青、黒の3色あるようです。(色はリンク先でご確認ください)