シロイルカさん(ベルーガST/F-GSTB)に会ってきたよ〔神戸空港〕

シロイルカさん(ベルーガST/F-GSTB)に会ってきたよ〔神戸空港〕

2023年5月10日

「神戸空港に大型貨物機、10日飛来」と報道では珍しく「5月10日午前中に神戸空港へ」と日付と時間帯が公表されていたので、ちょうど仕事も休めるタイミングだったことも幸いして神戸空港へ行ってきました。

Airbus A300-608ST Beluga、マルセイユから海保のヘリH225を2機積んでくるそうです。楽しみ〜♪と、朝5時過ぎにファミマでカフェラテを買って出発です(笑)

※2023年7月29日にもやってきたのですね!完全ノーケアでした。残念!

https://flyteam.jp/news/article/139450

前夜のデータと朝の動き確認

寝る前に動きを確認します。

ちょうどダナンを出発したところのようです。よしよし。

FlightRadarのスクリーンショット画面
昨夜の情報、22時過ぎにはもうダナンを飛び立っています

朝起きてすぐにどこにいるか確認。

うおっ、もう宮崎か!1時間後にはKIXやね。早いなあ。

FlightRadarのキャプチャ
朝5時前には宮崎を通り過ぎ、6時にはKIX到着を確認します。

神戸空港(UKB)到着

生田川で降りるハズが1つ手前の摩耶で降りちゃって、少しタイムロスか?

まあでも展望デッキが開く6時30分には充分間に合ってます。

スポットに駐機中のSkymarkB737の様子
6:21ごろ、ターミナル2Fからエプロンを眺めます。
A321neo、SKymark、Solaseedが並びます
展望デッキ入り口の様子
6:22展望デッキ入り口で並びます。

6:20ごろ神戸空港に到着。3階の展望デッキは6:30OPEN。入り口にはもう行列ができています。自分は6番目くらいでしょうか。開く頃にはもう後にずらりと人が並んでいます。

一般の旅行客には「何事なん?!」な顔で眺められます(笑)

でも別のエレベーター入り口の方が早く開いたようで、展望デッキに行ったら良い場所は既に人がいっぱいです。がっかり。

しかも、狙っていた階段スペースは今日は閉鎖とのことで二度がっかり。聞くところによると2年前くらいから開けてもらえなくなったとか。極悪のフェンスといい、神戸空港の塩対応は航空ファンの敵ですな。(防犯上仕方ないんじゃー!と叱られそうです ^^;)

展望デッキの様子
見よ、この人の多さを。まだ朝の6時半でっせ(笑) 左端に見える階段上のスペースを狙っていたのですが…

着陸後をまともに撮ろうと思えばこの時間に来るのはマストですよね。とはいうものの、この後いつ来るとも知れぬシロイルカさんをひたすら待つことを思えば先は長い…

西側フェンスの右端が空いていたので、そこに持参した踏み台を椅子代わりにして陣取ります。

ホテルオークラや通り過ぎる漁船など野眺め
フェンスはあるものの、こうして北側を眺めることも出来て気分転換もできます。
エアバスの壁面ネームプレート
管制塔の向こうにエアバスのヘリコプター用ファクトリーが見えます。
黄色と黒の最新式消防車
消防車がチェック中です。カッコいいね!
和田岬を背景に湾内へ進むフェリー
宮崎カーフェリー「ろっこう」14,006トン。2022年4月15日就航。旅客定員576名。車両積載数:トラック163台・乗用車81台。
和田岬から背後は須磨アルプスなんでしょうか
プロペラ双発の小型機がタクシーする様子
学校法人ヒラタ学園航空事業本部所有のVulcanair P.68C-TC。この日は何度も上がったり降りたりしていました

この小型機のレジ番号「JA203H」これをフォネティックコードで読むと「ジュリエット・アルファー・トゥー・ジロ・スリー・ホウテル」となります。

朝ドラの「舞い上がれ」で航空管制とのやりとりを一般の人が聞いても「何言ってんの?」となってたと思いますが、このフォネティックコードがわからないのが大きいかもしれませんね。

離陸する緑のE175
FDA JA11FJ ERJ-170-200(ERJ-175STD)
管制塔前のエプロンに大きな骨組みで作られた台座がトーイングカーで運ばれる様子
8時20分ごろ、前回の写真で見たことのある台座が運ばれてきました
エプロン横の入り口にクレーンが止まる様子
8時50分ごろ、クレーンがエプロンへ到着しました。こんな狭いとこに入れるのかな、と思ったけど見事に曲がって入りました

5chの神戸空港スレに「関空の公式ページの国際貨物の出発に9:10神戸行きが出てる」の書き込みが。ありがとう!

朝からR/W27の西向き運用のため、この場所では降りるとこは撮れないなーとがっかりしていたのですが、8:30頃にはランウェイ・チェンジでR/W09の東向き運用に代わり「ナイス管制官!」「管制官もわかってるね〜」などと隣で待機する人たちと喜び合います。(笑)

今から考えればさほど風も強くないので、どっちでもOKであればR/W09の方が航路的に元々適していたのかもしれませんね。R/W27なら3分で着きそうですが(笑)

FlightRadarのキャプチャー
5chの書き込み通り、9:10からタクシー&ラインナップ

ををを〜、遂に来るか〜、案外早いね♪ と期待に胸が膨らみます。

FlightRadarのキャプチャー
神戸空港の南を通り過ぎ、淡路島の先端をクリッピングポイントにして南下。どこいくん…

ほどなくして神戸空港の南西の空に10,000フィート(3km)上空を飛ぶ姿が目視できました。

けど、どこ行くん??

FlightRadarのキャプチャー
こんな旋回ルートなのでした

姫路の南でぐるっと時計回りに旋回しつつ高度を落として、明石付近では3000フィート(900m)まで降りています。なるほどー。明石海峡大橋を過ぎたあたりでキラリと視界に入ってきました。

直前にBC102便(Skymarkの羽田行)がR/W09で離陸して行きます。もうすぐそこに見えているのでなかなかドキドキします。

FlightRadarのキャプチャー
9:35、KIXから25分かけてとうとうやって来ました!

ベルーガさん、とうちゃこ!

ついにやってきましたベルーガ(シロイルカ)さん!

めっちゃへんてこなカタチです。

ランディング直前のベルーガ2
うわー、変なカタチやわ〜
着陸滑走するベルーガ2
青と水色のデザインがいいですねー。遠くの船が蜃気楼になっています
頭部もとい機種のアップ
なんかスターウォーズでこんな頭の宇宙人いなかったっけ
スポットに近づくベルーガ
でかいな〜。フェンスのお陰で左が黒くなっちゃったよ

昔は伊丹にもJALのA300が来ていたことを思い出しますが、それにしても、同じA300とは思えないデカさですね…

まっすぐこちらに向いたベルーガ
「2」が目立ちます。全部で5機作られ、4機が残っているそうです
スポットで止まるベルーガ
9:40ごろ 祝!ご到着!お疲れさまでした

実はなんやかんややってるうちにカメラの色温度設定が動いてしまっていて、おかしいなと思いながら撮っていたのですが、気付いたら色温度がABGMのAに全振りになっていました。痛恨のミス!!!

というわけで、頑張って補正した結果が上の写真です。RAWで撮ってて良かった(^^;;;

いやー、思ったより早く着いてくれて嬉しいな〜、と喜んだものの、これからが長かった…

管制塔北側の歩道の様子
歩道にもたくさんの人たちが見守っています。立ちっぱはキツイねー

帰りに車の中からこの位置での見え方を確認したのですが、ローアングルで横から間近に全体を見ることができて迫力があり、こちらの方が良かったかなー、と思ってしまいました。

それからまた1時間が過ぎ…

H225、1機目(MH699A)の搬出作業を見守ります

機種の頭部が開く様子
10:30ごろ ををを〜開いてきたよ〜
ぱっくり開いて中にヘリの機首が見えている様子
やっとヘリの姿が見えました

ようやく機首が開き、中のヘリの姿が見えました。がしかし、これからがまた長かった…

なかなか動きが見えず、我々には何も進展していないようにしか感じられません。

到着後は南側フェンスにいた人たちが一斉にこちら側に移ってきたので、もう周囲は満員電車状態の人混みで、動くこともままならないような状態です。座っている私の頭上からも、フェンスにカメラを寄せて撮る人がいるし、立つこともままならない。トイレに行くのも無理そう… お腹空いた…

クレーンが何度もシミュレーションしています。

うとうとしながら待つこと2時間以上…

13:00すぎ ヘリが台車の上に移動する様子
ようやくヘリが動き始めました!

ようやく、わずかずつですが動き出しました!

この台車の上でヘリを動かす作業ですが、どうやら作業員(グラハン)の人が4つの角でレバーをくるくる回して手動で動かしているようです!マジか!!

何回回してるんやろう、と心配するほど回してます。途中でキツくなるのでしょう、時折腕を右左替えながら回します。今は21世紀なんやけどコレかい…

クレーンから下がったロープをセットする様子
ロープがヘリに当たらないように4方向へ引っ張って確保しています
ヘリが台車から浮いた様子
ようやくヘリが台車から浮きます。浮いた瞬間ユラッと振れたのでドキッとしますがすぐに収まります
クレーンが回転しヘリを移動させる様子
慎重に回転しながらエプロンへと移動させます
こちらからヘリが真横に見える様子
海上保安庁のH225、レジ番MH699Aです
エプロンへの着地を慎重に行う様子
エプロンへの着地は流石にさらに慎重に行われます
歩道の様子
歩道脇にももーのすごいギャラリーです
歩道の様子2
脚立を使っても叱られないんならそっちがいいねー(^^;;
パーツのパレットを移動する様子
プロペラとか部品が入ってるんでしょうねー

時はすでに14時…お腹と背中がくっつくよ〜(無理)

H225、2機目(MH698A)の搬出作業を見守ります

ほんとにヘリを2機も積めるのかな、って半信半疑だったけど、ほんとうに積んでました(笑)

機材のパレットと合わせると3つのパレットが並んでたことになります。すごいですね〜。

2機目のヘリが後ろ姿で現れる様子
おー、ほんまに2機積んでたんや。すごいなー
背後に黄色のB737が着陸する様子
あら、なんか見たことない黄色いのが降りてきたよ
2機目をクレーンで持ち上げる様子
2機目は比較的スムーズに作業が進みます
ベルーガの背後を1機目のH225がトーイングされていく様子
MH699Aがエアバスの工場へ向かってトーイングされて行きます
トーイングされるMH699A
グラハンの人たちがギャラリーを見つめます(笑)
2機目も慎重にクレーンで移動する様子
レジ番MH698A、実はこちらが1機目なんですね(^^;
からっぽになったベルーガの背後を離陸する訓練機とかすんで見える淡路島
ようやくからっぽになったベルーガです。撮影する人間もカメラの電池もからっぽです…
記念撮影するクルーのみなさん
これから搭乗のクルーのみなさんもベルーガを背景に記念撮影されていました

撤収します。ベルーガさん、さようなら…

午後2時半ごろ、ようやく搬出作業が終わりました。カメラの電池も4本目がなくなりそう。お腹もペコペコを通り越してエネルギー不足なので撤収します。

朝から8時間、狭い空間でよく頑張りました。この後、夕方6時ごろに飛び立ったそうです。

飛行機関連でこんなイベントも久しぶりで、大変だけど楽しい、楽しいけど大変、という体験も嬉しかったです。

シロイルカさん、また来てね♥

↓H255はスーパーピューマと呼ばれるようですが、こんな気の利いた見出しのニュースもありました(笑)