千住真理子ヴァイオリン・リサイタル 〜美しきフランス音楽の調べ〜

千住真理子ヴァイオリン・リサイタル 〜美しきフランス音楽の調べ〜

2022年7月2日

モディリアーニ展の中之島美術館からザ・シンフォニーホールへ。

何度目かの千住真理子さんのコンサートですが、今日は事の外大好きな曲、フランクのソナタがメインとあって外せない一日です。

土日のマチネ(昼間の公演)は終わってからがゆっくりできるので社会人には嬉しいですね。平日の夜だったりすると、ヘタすると晩ご飯抜きにもなりかねませんし、仕事の状況によっては開始時間までに会場に到着できるかドキドキの展開にもなりかねません(笑)。

今回はチケット販売開始に気付くのが遅かったのですが、意外にも2階の最前列が空いていてラッキーでした。

リサイタル系のコンサートは1階中央少し前くらいが音的には良いかもしれませんが、個人的には2階の最前列が一番気楽に聞くことが出来てお気に入りです。

コロナ禍ということもあってか、席を間引いての販売のようで、なおかつ2階席は結構空いていて寂しい感じがありました。

※アイキャッチ画像のヴァイオリンはストラディバリウス「レディ・ブラント」
 画像はWikipediaからお借りしました。

コンサートチラシ表面

千住真理子 ヴァイオリン・リサイタル
〜美しきフランス音楽の調べ〜

2022年7月2日(土) 13:30 開演 12:30 開場
ザ・シンフォニーホール

サン=サーンス:アヴェ・マリア
サン=サーンス:白鳥
マスネ:タイスの瞑想曲
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番

ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ

〔アンコール〕
フォーレ:子守歌
フォーレ:夢のあとに

ヴァイオリン:千住真理子 ピアノ:丸山滋

いつもながらのこなれたトークで、時折観客を笑わせながらも分かりやすく伝えてくれるため、全体に和やかな雰囲気で進行します。ピアノの丸山滋氏もなかなかのトーク力です。

ああ、久しぶりに聴くなあ、という有名曲ばかりで癒されました。特に『タイスの瞑想曲』はとても好きな曲で、いつも感動です。ストラディバリウスの『デュランティ』は今日も素晴らしい音色です。

そしてフランクのソナタ。これまでチョン・キョンファや五嶋みどりのリサイタルでも聴いてきましたが、今日の千住真理子の演奏が自分には一番しっくりくる演奏でした。

ヴァイオリンとピアノが仲むつまじく、時に対峙しながらも対等に語り合い、少し哲学的にも思わせる旋律とハーモニーで静かに、そして力強く想いを深めてゆきます。そして最終楽章のカノン、同じ旋律を先になり後になり追いかけあって発展してゆきます。いつ聴いても、何度聴いても、本当に素晴らしい曲です。聴きながら泣きそうになってしまうのが唯一の欠点です(笑)

自分にとってのこの曲のリファレンスというか基準点は、実はヴァイオリンではなくフルートです。

大学に入ってフルートを始めたばかりの20歳くらいの頃、ジェームズ・ゴールウェイ&マルタ・アルゲリッチのCDに収録されたフルート編曲版の演奏でこの曲に初めて触れました。小品などの演奏ではやや演歌調にも感じて少し癖を感じる時もあるゴールウェイの演奏ですが、このアルバムの演奏は素晴らしいです。

姉さん女房的なアルゲリッチにぐいぐいと引っ張られながらも、叙情的に歌い哲学的に語るように奏でるゴールウェイ。もう何回聴いたかわからないくらい聴いた演奏ですが、それもここ10年以上耳にしていないかもしれません… ちなみに実際の年齢はアルゲリッチよりもゴールウェイが2歳年上です(笑)

興味のある方はぜひ一度聴いてみてください。カップリングのプロコフィエフのソナタも素晴らしいです。

2人の天才が息の合った演奏を聴かせる珠玉の1枚。フルーティスト、ジェームズ・ゴールウェイと、ピアニスト、マルタ・アルゲリッチという2人の天才が息の合った演奏を聴かせる珠玉の1枚。フランクの「フルート・ソナタ」は有名な「ヴァイオリン・ソナタ」をフルートで吹いたものだが、ゴールウェイのつややかな演奏が、ヴァイオリンとはまた異なる新たな魅力をこの曲に与えている。プロコフィエフではアルゲリッチの推進力とゴールウェイの輝かしい歌がぴたりと同期している。【商品リンクには中古品が含まれています】
2010年にリリースされたデビュー35周年記念アルバム。初出時はボーナスDVD付きでしたが今回はCDのみでのリリース。