おかだひで代さんの作品展へ行ってきました。
勤務先の提携デザイナーとしてご活躍の方なんですが、個人的にどんな活動をされているのかは全く知らず、唯一、毎年いただく年賀状の作品にその片鱗をうかがうのみ。
この度、作品展を開催されるということでご案内をいただき、お邪魔させていただきました。
「1日1枚ずつ描いた365日分のアクリル画などを展示する」とのことですが、さて、どんなだろ?
※写真撮影とブログへの掲載はご本人様より快く許可をいただきました。無断転載および無断使用はしないでくださいね。
Contents
1Fの展示から
「うわ〜」と思わず声が出てしまうようなカラフルな世界。
真っ白な壁に作りかけのジグソーパズルのように作品が並べられています。
ブロックごとにポップな数字が振られていて、「〇月」のことかな?と想像できます。
「1」は植物がメインだけれど、お正月の小物なんかもありますね。
おたふく、上のも下のもかわいい。獅子舞がユニークです。『ばらかもん』思い出した(笑)
「2」も植物メインにいろいろ。キャベツやリンゴの断面も(笑)
トロピカルなフルーツもありますな。
青い線だけで描かれた靴(スニーカー?)に目を引かれます。
パンジーの花が、色の違いだけでクッキリと表現されているのが面白いな、と思いました。アスパラも。
なにやら怪しげな生き物たちの世界。力強い線の雰囲気がエッチングを連想させます。
タロットカード的な世界観も思い起こされます。
「5」は一転して、蠱惑的(こわくてき)な女性の表情がフィーチャーされています。
ワイヤーに吊るされたゆらめくような不安定感。切り取られた顔の表情。
誘うような、あるいは探るような、斜め目線が魅力的です。
※「6」は撮り忘れです(^^;
虫たちです。子どもの頃夢中になった虫たちも、物心ついてからは恐ろしい存在になりました。
自然の造形美、な姿をクールにとらえていますが、足早に通り過ぎます。
トロピカルな食虫植物がメインです。「咲くやこの花館」を思い出します。
右列下から3番目「キエリウツボ」から広がる「アートスペース萌芽」さんの紹介文を思い出します。
「9」はニャンです。9月生まれの私に合わせてくれたに違いありません(違)
とってもラブリーですが、おかだひで代さんは猫は飼っていらっしゃらないそうです。
猫好きにはたまりません。オッズアイもいますね。
ずっと見ていたいです。
「10」はワンです。わりとどうでもいいです(爆)
いや、まあワンもかわいいんだけどね。飼い主に従順過ぎるのが重いというか何というか…
その点、唯我独尊ツンデレマイペースなニャンは自由でいいです。はい。
左下のちょい不機嫌そうなブルが好きです。
「11」はなんと、椅子ですね。よほどテーマに困ったのでしょうか(笑)
いや、これは椅子で始めてしまって困ったパターンか。
と思うほどいろんな椅子があります。ネタ探しは大変だったのでは…
キングが座るようなゴージャスな椅子も描いて欲しかった(笑)
※あら、「12」も撮り忘れたか…?
ラウンドしてるカードスタンドがおしゃれです。
2Fの展示から
そして、いったん外へ出て階段から2階のギャラリーへ。
2階ホールの真ん中に“でん”と飾られていたのは「音楽の森」と題するダンボールの柱?壁?
メルヘンな世界の絵本のようです。
と思ったけど、この日の夜にここで行われるクラリネットとピアノのコンサートはバリバリクラシックでした(^^;
フォーレの「シシリエンヌ」のイメージに塗り替えておきましょう(笑)
8歳でもうこんな上手に絵が描けてたんだ。やっぱり違うな〜
コンサートのチラシに採用されていた作品ですね。
目を閉じて演奏に集中しているウサの周りにトロピカルな草花と蝶が楽しげですね。
実は、この絵がプリントされているTシャツを帰りがけに買ってしまいました(^^)
2Fに展示された本格的な作品たちは、メルヘンの世界であり哲学的、瞑想的でもあり少しスピリチュアルな面も感じさせるような、そんな空間でした。
迷いの無い線を骨格にして、カラフルに彩るおかだひで代さんの作品展、楽しいひと時でした。
1Fに展示されていた作品たちは1日1枚とのことなので、すごいなーと思わずにはいられません。
また新しい作品たちにお会いできる日が楽しみです。
※おかだひで代さんは「萌芽Hallと萌芽Studioの常設絵画のメインとなっている作品の作者・稲垣正子さんの姪御さん」とのことで、上の作品は叔母様のものなのですね。