アナログガテン系のお話がほとんどの当ブログでは珍しく、デジタルなお話です(笑)
我が家のネット接続が遅いし、しょっちゅう繋がったフリをして切れてるし、で困ったお話から発展しました。
Contents
取り急ぎプロバイダの変更だよ…「J:COM」から「IIJmioひかり」へ
J:COMのHumaxルーターはヘボらしい
わが家が利用しているJ:COMのネットが遅い、というかJ:COMから提供されているHumaxのルーターがどうやらヘボらしい。
遅いは切れるはという同様の悩みがネット上にはたくさんあります。
んで愛想が尽きたので、ネット接続をIIJmioひかりに変更しました。
IIJmioっていうと今はケータイの格安回線と思われるかも知れませんが、IIJは日本のネット接続を2番目に始めて、インターネット接続の最先端を切り開いてきた会社なので、個人的には絶大な信頼を寄せているブランドです。
実はJ:COMの前もIIJ4U〜IIJmioを利用していました。なので出戻りです(笑)
以前もネット接続に関しては何の問題もありませんでした。
テレビや電話とひとまとめで安くなっていいか、とJ:COMにしてしまったのはホント失敗でした。
J:COM解約でヘボのHumaxルーターともオサラバなので、ルーターも新しくバッファローのを購入しました。
IIJmioひかりのIPoEオプション
このルーターがIPoE対応なので、ついでにIIJmio光の方も IPv6 IPoEオプションを申込。
ネット接続が晴れてIPv6に対応し、速度を見ると、これまで下り40~50Mbpsだったのが70〜90Mbps台になりました。
特にこれまでは上りが20Mbpsとか超低速だったので、サーバにデータをアップする機会の多い私にとっては大改善です!
光接続とは言っても VDSL はなんちゃって光なのよ…
我がマンションはマンション建物までは光ファイバーケーブルなんですが、建物内はVDSLと言って既存の電話用のメタルケーブルを利用した接続なので、上限が100Mbpsというトホホな環境なのが残念ではあります。
現実的にはおおむね上限のスピードになってとりあえず満足とは言うものの、全部光ファイバーケーブルになったら1Gbpsの世界ですよ…今の100倍!?。
マンション内を光ファイバーケーブルにできたらいいんだけど、そーゆーの、よくわかんなーい、どうせお金かかるんでしょ?な人が多いと思われるので、現実味が薄いのが無念です。
ま、曲げる角度が難しいと言われる光ファイバーケーブルを後から引くのもオオゴトでしょうけど、今後のマンションの資産価値としてはどうなんでしょうか。機械式駐車場&PHEV対応と合わせて頭の痛い問題かもしれませんね…
で、IPv6ってどないですのん
IPv4(あいぴーぶいふぉー)アドレス枯渇問題とかは置いといて、IPv6(あいぴーぶいしっくす)ってどうなの? ってことですが。
IPv6というのは「NTT回線における新型のインターネット接続方式」なので、J:COMを始め、auひかりやNURO光、また電力会社が提供する光回線サービスもNTTの回線を使用していないので「IPv6」を利用しても通信速度は向上しないということです。
まあNURO光は独自の光ファイバー網でそもそも速いというのはあるでしょうけどね。
わが家も当初はNURO光も検討はしましたが、ハードルが高そうなので選択肢から外れました。
新たに光ファイバーを引く工事のしやすい一戸建てや、理解のある大家さんの賃貸住宅などでは良いかもしれません。
で、IPv6(のIPoE方式での接続)の何がええねん?という話ですが、これまでのIPv4ではネット接続時にアカウントとパスでいちいち確認する必要があって入り口(ゲートウェイルーター)で渋滞しがちだったけど、IPv6はその必要がない仕組みなので、とりあえず入り口が速いのは確実です。
高速道路で料金所でチケットもらうのとETCでスルーっと行くのとに似てますね。
また、IPv4とIPv6は全然別のネットワークなので、IPv6対応のサイトが増えてくれば空き空きガラガラの世界なので、こちらも速くなることが期待できます。
(まだまだ対応サイトが少ないのが現実とのこと)
もひとつおまけに、IIJmio光のIPoEオプションは、IPv6のネットワークを通してIPv4にも接続できる方式です。
IPv4とIPv6は別世界なので、過渡期の今は橋渡しする必要があるんですね。(日本郵便とヤマト運輸みたいな?知らんけど^^;)
興味のある方はこちらを↓
ブログもIPv6へ
我が家のネット環境(Before)
で、せっかくなのでこのブログもIPv6化してしまおう、というお話なんですが、まずは、我が家のネット環境のご説明をば。
移行前は下図の通りですが、全部バラバラに契約と言っても良い状況です(^^;
ネット接続(プロバイダ):J:COM
ドメイン:Gandi.net
DNS:さくらRS
WEBサーバ:さくらのレンタルサーバプレミアム
メールサーバ:さくらのレンタルサーバプレミアム
パソコンでネットサーフィン(ほぼ死語)したい、という場合はネット接続を司るプロバイダ契約のみで大丈夫です。
メールも必要、となるとプロバイダがセットで提供するメールシステムを利用するか、あるいは個別でレンタルサーバを利用するか、になると思います。
ホームページを作りたい、という場合も同様です。
WEBサーバとメールサーバがセットになっているレンタルサーバが多いと思いますが、DNSを自分で設定できる環境の方は、安全性などを考慮して同一ドメインでもWEBサーバとメールサーバを別々のサーバで運用することも可能です。
そして、そのホームページやメールを独自ドメインで運用したい、と思うと「レジストラ」と呼ばれるところでドメインの利用登録をする必要があります。
さらに、そのドメインをどこのアドレスに向けて使用するか、を登録するのがネームサーバです。
ネームサーバでゾーン指定してDNS設定で細かな内容を設定する感じです。
DNSを変更するよ(After)
このブログを運用しているレンタルサーバ「さくらインターネット」がIPv6に対応していることがわかり、早速やってみようとしますが…
まずはさくらのコンパネから該当ドメインのIPv6を使用するにチェックを入れておきます。
次にサーバ基本情報から「ホスト名」と「IPアドレス」IPv4とIPv6をメモしておきます。
IPv6に対応するためにはドメインのDNSにAAAA(クワッドエー)レコードを追加する必要があるとのこと。
AAAAレコードに先ほどメモしておいたIPv6アドレスを記入するわけですが…
現状は「Gandiで登録しているドメイン(jiro.garden)」を「さくらRSのDNS」で利用しています。
Gandiのネームサーバー登録欄に「ns1.dns.ne.jp」と「ns2.dns.ne.jp」と入れるだけで良いという簡単さです。
ところが、さくらRS以外の外部管理のドメインのDNSレコードの追加・変更は出来ないとのこと。
そこで、DNSをGandi.netに変更することにしました。
GandiではLiveDNSという、瞬時に変更してくれるシステムがあって、なんだか便利そうです。
(もちろん、世界中のDNSが書き替わるには他と同様48時間ほどかかる場合もありますが)
ネット接続(プロバイダ):IIJmioひかり
ドメイン:Gandi.net
DNS:Gandi.net
WEBサーバ:さくらのレンタルサーバプレミアム
メールサーバ:さくらのレンタルサーバプレミアム
DNSの変更とかあまり詳しくないので、メールなどに影響のない別のドメインでまずはテストしてみて、多分大丈夫?なのを確認してから全てのドメインをLiveDNSに変更しました。
サブドメインは使っていないので、とりあえずデフォルトのままです。
1日たってからMacのターミナルで「nslookup jiro.garden」と打つと、無事IPv6のアドレスが2行返って来ました。(当たり前ですがIPv4接続の端末から打ってもIPv4アドレスしか返ってきません)
wwwはサブドメインなのよ
ところが、数日後、さくらRSから「SSLの自動更新ができませんでした」というメールが届きます。
がーん…なんで!?
SSLというのは「サーバ証明書」と言って、このサイトのドメインは所有者確認ができていますよ、という証明なのですが、早い話が「https://~」と「s」のついているアドレスのことです。
これが使えないと、アドレスが変わってしまうのでアクセス出来なくなってしまうので大変です。
で、さくらRSのサポート窓口の方とのやりとりで、サブドメイン「www」の設定がさくらRSに向いていない、とのご指摘。
ここで初めて「www」は「サブドメイン」であることを認識(笑)。
DNS設定を見ると、確かにデフォルトのGandiの設定のままでした。(^^;;
ちなみにwwwの付かない「jiro.garden」はネイキッド・ドメインと呼ぶそうです。
ネイキッド・ドメインしか考えてない運用だったからうっかりしてましたよ〜。
さくらRSのサポート窓口の方、何度も丁寧にご対応いただきありがとうございました。
これで無事サイトのIPv6化終了です。
だからどうよ?という感じかも知れませんが、IPv6接続の人には多少スムーズさの延長線上になってもらえれば良いな、と思います(^^;;
蛇足その1…spfレコードを設定しよう
最近 google のメアドの人にメールを送るとエラーになるの、という人はDNS設定の中の「spfレコード」を設定しましょう。
spfレコードは、先のSSLと同じで「このメールはドメイン詐称じゃないよ」という証になります。
ご自分のご利用サーバでそれぞれ設定の仕方をご確認ください。
さくらRSでSPFレコードを書き換えると、他のレコードもリセットされるらしいので、現状の設定を記録して復元できるようにしてから作業しましょう。
蛇足その2…さくらのレンタルサーバはオススメです
私が長年愛用している「さくらのレンタルサーバ」ですが、遅い遅いと言われつつ、最近リニューアルして速度的には他と遜色ない感じのようですので悪くはないかと思います。
SSLも無料のものが用意されていて設定も簡単です。
ただ、会社など組織で利用する場合は、管理画面(コントロールパネル)から全てのメールの内容がWEBメールのパートで見れてしまうので、プライバシー的にいかがなものかと思います。
私のように個人でほんとに自分だけ、で利用する分には問題ありませんが、メールを複数の人で運用する場合には注意が必要です。
IPv6に対応しているRSVもまだまだ少ない中で、早くから対応に取り組んでいる貴重な存在ですし、安心して利用できるサーバとは思います。
エックスサーバーもオススメです。
蛇足その3…ドメイン取るならGandi.net
ドメイン・レジストラのGandi.netはオススメです。
日本語の対応はまだもう一息感はありますが、無用な宣伝メールもなければサービスのゴリ押しもありません。大変良心的なレジストラです。
有名な「お名前○○○○○」にするくらいなら、Gande.netをオススメします。
山のように宣伝メールを送られてくることもありませんし、サイトでもいちいち宣伝のポップアップが出てきたりもしませんよ(笑)
世界でも上流に位置するレジストラですので、信頼度も高く、まあここが急に消えることはないでしょう。
ただし、料金はちょっとだけお高い目のようです。